浮気モードと呼ばないで
先日開催されたZenTour 2016。
主にZenFone 2の紹介でしたが、その中でもSnapView枠でのスタッフさんの言葉が印象的でした。
「社内で浮気モードという名前で通っているので、もっとポジティブなネーミングを皆さんに考えて欲しい」
今回はこのSnapViewに焦点を当てます。
なお、ZenTourのレポートはこちらを参照ください。
SnapViewとは
そもそもこの機能は何なのかと言いますと。
簡単に言えばマルチユーザー機能のことです。
ストレージを切り分けて、アプリ、ファイル、個人データなどを切り替えて使用できるようになります。
「2つの携帯を持ち歩かなくていいように」という思いのもと実装された機能です。
切り替えはロック画面からそれぞれのパターンやパスワードを入力するだけ、という最低限の手間で可能なことも使いやすさの一因となっています。
「2つの携帯を持ち歩かなくていいように」という思いのもと実装された機能です。
切り替えはロック画面からそれぞれのパターンやパスワードを入力するだけ、という最低限の手間で可能なことも使いやすさの一因となっています。
SNSにおけるSnapViewの有用性
このSnapViewが、どこまで「2つの端末のような運用」が出来るか試してみました。
一般にメールサービスなどは、アプリで切り替えができます。
今回は、LINE・Twitter・Facebookの3アプリについて検証しました。
(LINEがSNSという括りに入るかは今回は無しで。)
(LINEがSNSという括りに入るかは今回は無しで。)
LINE
まずLINEです。
1人で複数のアカウントを使いたいという方も少なくないのではないでしょうか。
LINE Liteを使えば可能ですが、日本で使うのは非公式なやり方で、また通話も不可能。
所詮はLite版という感想が拭えません。
所詮はLite版という感想が拭えません。
その点SnapViewを使えば、フル版のLINEを2つ使うことができます。
こちらが通常モードでのLINE(1つ目のアカウント)
こちらがSnapViewモードでのLINE(2つ目のアカウント)
SnapView使用時にはステータスバーの色が変わります。
上画像のように分かりやすい変化も選択できますが、
このように分かりにくい変化を与えることもできます(最上部に注目)。
この気配り(?)が「浮気モード」と言われる所以なのかなと邪推してしまいます。
通常モードでFacebookにログイン。
SnapViewモードでは別アカウントでログインできます。
Facebookアプリはあまり評判がよくないので、私はChromeのショートカットをホームに置いています。
その場合でも、このように別アカウントで置くことは可能なはずです。
通常モードでログイン。
SnapViewモードでは初期画面になりました。
Twitterのアプリは複数アカウントの登録が出来るものが多いですが、
「どうしても複数のアカウントで単一登録しかできないクライアントを使いたい!」
という人には有効な機能かと思われます。
そうでなくても、アカウント切り替えのミスなどは防げますね。
SnapView使用における通知について
通常、アプリの通知と言うのは「アプリのアイコン」と「その内容」がポップアップなどで出てきます。
しかしSnapViewにインストールしているアプリの通知は、全て「ダミー通知」の形で飛んできます。
SnapViewモード利用時の設定です。
枠で囲ったところで通知の編集ができます。
デフォルトでは「Google Playサービスが更新されました」というメッセージと、鍵のアイコンが設定されています。
メッセージは好きなように変えられ、アイコンも縦一本線のものor空白に変更できます。
通常モード利用時に、SnapViewにインストールしているアプリからの通知が発生した場合、このような通知が飛んでくるわけです。
ちなみにこの時、サウンドやバイブレータは鳴らず、その設定もできません。
なお、各モードにおけるそれぞれの通知のパターンはこのようになっています。
現在のモード | 通知が発生したモード | 挙動 |
通常モード | 通常モード | 通常の通知が飛んでくる |
通常モード | SnapView | ダミー通知が飛んでくる |
SnapView | 通常モード | 通知は飛んでこない |
SnapView | SnapView | 通常の通知が飛んでくる |
気になるのは3行目ですね。
SnapViewを終了した(画面をオフにした)ときに、通常モードに対する通知が飛んできます。
逆パターンではダミー通知が飛んでくるので、ここも詰めてほしかったところではあります。
Android標準のマルチユーザーとの違い
Androidにもマルチユーザー機能はデフォルトで実装されています(Lollipopから)。
比較すると、それぞれに思想の違いを感じました。
SnapView: 1人が1つの端末で2つのアカウントを使う
マルチユーザー: 複数人が1つの端末でそれぞれアカウントを使う
標準のマルチユーザー機能は、別のユーザーアカウントのアプリに対する通知は飛んできません。
親と子供が1つの端末をマルチユーザーで使うことを考えたら合理的です。
一方SnapViewは「仕事用とプライベート用に端末を分ける必要が無いように」実装されたものです。であればもう一方のアカウントに対する通知を見ることができるのは自然です。
実際ZenFone 2には、SnapViewとマルチユーザー両方が設定できます。
どちらが良い、ではありませんが、どちらも使えるZenFone 2が優れているのは確かでしょう。
まとめ
SnapViewモードについてまとめてみました。
使い方次第では強力な味方となるでしょう。
4GB/32GBモデルでは、2つ目のSnapViewアカウントは「ストレージが足りない」と言われて作れませんでした。64GBモデルではどうなんでしょうか。
さて、「浮気モード」に変わるポジティブな呼び名を考えてみました。
「営業モード」なんてどうでしょうかね。
LINEやFacebookなど特に、「見せる人を分けたい」ものがあると思います。
気軽に教えられる(=気軽に捨てられる)アカウントが1つあると何かと重宝するのでは。
本当に仲のいい人、親しい人と関わるアカウントを通常モードに集めて、
とりあえず教えておいた人、さながら営業スタイルを振りまくように渡しておいた人相手と(適当に)関わっておくアカウントをSnapViewに集約させる、などの使い方を提案します。
そう考えると、
- 潤沢なRAMでバックグラウンドアプリ動かし放題
- 写真や動画を大迫力で味わえる5.5インチでありながら、通常操作も出来る片手モード搭載
- 持ちやすく設計された筐体デザイン
- 関わりを使い分けられるSnapView
- 美人エフェクトも備えた器用なカメラ
を構えるZenFone 2は、女性におすすめしやすい機種なのかもしれませんね。
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